忘れ物が多い子への声かけ、NGとOKの例
「また忘れたの?」「昨日も同じこと言ったでしょ」
つい言いたくなってしまうこの言葉。私自身、家でよく言ってしまう言葉の一つです。でも、こんな声かけが、かえって子どもを落ち込ませてしまうこともあります。
忘れ物が多いのは、「やる気がないから」ではなく、記憶の仕組みや注意の向け方に独特のクセがあることが多いです。たとえば、「目の前にあるものに集中してしまって、時間の感覚を忘れる」「持ち物の意味を理解していないから覚えられない」など、理由はさまざま。
そんなときは、「責める」のではなく、「一緒に仕組みをつくる」声かけに切り替えるのが効果的です。
✅ OKな声かけの例:
「明日は何を持っていくんだったっけ?一緒にチェックしようか」
「机の横に持ち物リスト貼っておこうか」
「今日忘れた分、次にできる工夫って何があるかな?」
このように、次に向けたサポートに視点を向けることで、子どもは「怒られる」よりも、「信じてもらえている」と感じることができます。
アキコ式では…
持ち物カードやリストを一緒に作ったり、前日に「自分で気づく」仕掛けを用意したりします。忘れ物そのものよりも、「どうしたら忘れずにできるか」を一緒に考える時間を大切にしています。
ちなみに、伊藤家で最近あった「忘れ物」に関する一件をご紹介します。
母「今日はお昼にいないから、自分で食べてね。冷蔵庫にサラダが入ってるから食べてね。」
娘「わかった。」
母「サラダのこと、忘れそう。絶対食べ忘れる気がする。何か工夫しなよ。」
帰宅後、サラダはなくなっていました。そして、冷蔵庫にA4の紙が貼ってありました。
「サラダを食べろ!」
と。
一応、成功といえるかな。
地道な小さな一歩を、こんな感じで積み重ねています。
