書けない子がスラスラ書けるようになる作文指導の工夫
作文が苦手な子はとても多く、「何を書いたらいいのかわからない」と鉛筆が止まってしまう子もたくさんいます。
けれど、「書けない」のは「考える力がない」のではなく、「考える順番」を知らないだけ。ちょっとした工夫で、子どもは驚くほど書けるようになります。我が家でも作文はかなり苦しんできました、、ので、同じように大変さを感じているお子さん、そしてサポートする保護者の方の苦労はよくわかります。少しでも、取り組みやすくなれば幸いです。
工夫1:まず「話してみる」ことから始める
いきなり紙に向かうのではなく、口で話すことからスタートすると、考えが整理されやすくなります。
「この前の校外学習、何が楽しかった?」「何を食べた?」といった簡単な質問で、子ども自身の言葉を引き出しましょう。
自分から話すのが難しい場合は、答えを選択肢にしてもよいですね。「おいしかった?ふつうだった?おいしくなかった?」「どの体験が一番楽しかった?●●?●●?●●?(選択肢)」のような形式で質問してあげると、答えやすいです。
工夫2:型(テンプレート)を使う
「起承転結が大事」と言われても、子どもには難しいもの。
「はじめに→くわしく→思ったこと→まとめ」というような、もっと簡単な流れで練習すると、書くことのハードルが下がります。
「テンプレート=手抜き」ではなく、「安心して書くための足場」なのです。
見本となる作文があると、一番理解しやすいです。過去の作文も、このテンプレートで作文しているなら、それを見ながら書いてもよいですね。
工夫3:努力したことにまず目を向ける
書けたところ・がんばったところに注目し、「ここまで自分の考えを書けたね」と伝えましょう。
そのうえで、「もう少しだけ説明足せるかな?」など、やさしく改善点を示していくと、書くことが前向きな経験になります。
作文は、「正しく書く」ことよりも、「自分の気持ちを言葉にする」ことが大切です。
書く楽しさ・表現する喜びを感じられるような関わりが、子どもの言葉の力を育てていきます。
「うまく書けなくてもいい、伝える練習をしているんだよ」と伝えてあげてくださいね。
アキコ式では、作文が苦手な子にはまず「話す」ことからスタートします。会話の中で考えを引き出し、それをテンプレートに当てはめながら一緒に組み立てていきます。
「起→承→転→結」の型も、必要に応じて視覚化してサポート。
書けた内容は、「どこがよかったか」を必ず伝え、書く意欲を育てるフィードバックを心がけています。