「やりたくない」を乗り越える、3つのステップ
子どもが「勉強、やりたくない」と言い出すと、親としては焦ったり、「どうしてやらないの!」と責めたくなる気持ちが出てきますよね。でも、「やりたくない」という言葉の裏には、必ず理由があります。
もしかすると、できない不安や、過去の失敗経験、完璧にやらなければならないという思い込み…。子どもは子どもなりに、見えないプレッシャーと闘っているのかもしれません。
ステップ1:やりたくない気持ちを否定しない
大人でも、「今はやりたくないな」と思うことはありますよね。それなのに「どうしてやらないの!」「やる気がないの?」と責められると、やる気はますますなくなります。
まずは、「そうか、今日はやりたくない気分なんだね」と、気持ちに共感するだけでいいのです。
「気持ちをわかってもらえた」という安心感が、心のゆとりを生み、次の行動への一歩になります。
ステップ2:小さなゴールを一緒に決める
「全部終わらせなさい!」と言われたら、大人だってやる気がなくなりますよね。子どもには、もっと小さなステップが必要です。
たとえば、「まずは漢字を5個だけ」「この計算問題1ページだけ」と、負担が少ないところから始めてみましょう。
子どもにとって“始める”ハードルが下がれば、自分で「もう少しやってみようかな」という気持ちになることもあります。達成感があると、それが次のやる気に繋がります。
ステップ3:「終わった後の楽しみ」を作る
私たち大人も、「この仕事が終わったらお茶しよう」「週末はご褒美に映画を観よう」と、自分に“楽しみ”を用意します。
子どもも同じで、「終わったらおやつを食べようね」「ゲーム10分OKだよ」など、気持ちが明るくなる“楽しみ”があると、前向きに取り組めます。
ポイントは、努力をしたあとの喜びを一緒に共有すること。達成体験とポジティブな感情が結びつくことで、勉強に対する見方が少しずつ変わっていきます。
「やりたくない」は、子どもが心の中でサインを出している証です。
無理に押しつけるのではなく、気持ちに寄り添い、小さなゴールから始めることで、少しずつ前向きな気持ちが育っていきます。
家庭の中に「やってみようかな」と思える空気があるだけで、子どもは驚くほど力を発揮しますよ。
アキコ式では、まず「やりたくない」気持ちを否定せず受けとめることから始めます。
無理に取りかかるのではなく、「まずはここだけやってみよう」「一緒に読んでからにしようか」と、小さな一歩に区切って学習をスタート。
できたことはすぐに言葉で伝え、「やってみた自分」を子ども自身が誇れるようにサポートしています。